1968年ダービー馬に騙されました

1968年の3歳馬は3強の争いでした。関西から東上したマーチス、関東の雄アサカオーと公営から連勝街道のタケシバオーの3頭がダービー制覇と思われていました。そのころの関西馬皐月賞、ダービーを目指し、東上します。東上は新馬戦から勝ち星をあげ、トライアルレースで競馬場に慣れさせクラシックをめざすローテーションが一般的でした。マーチスと同時にタニノハローモアも東上、風の噂でマーチスより力が上と聞いていました。私は東上ごの3レース同馬を追いかけましたが、良いところなく噂の片りんもなくダービーを迎えました。それがまさかまさかの逃げ切り勝ち、これにはまいりました。

この年1頭馬主さん孝行の馬を紹介します。57戦12勝のライトワールド、増沢末夫騎手が皐月賞、ダービーに騎乗しましたが、そのあと騎乗した吉永正人騎手、その後3冠馬騎手になりましたが、ライトワールドで重賞に顔を出し、コウジョウ、ゼンマツという最高方から差し切る思い切りの良い騎乗ぶりが3冠馬ミスターシービーにつながったように思います。また、ライトワールドの馬主渡辺光一さんはサラリーマン馬主として知られました。